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おじさん倉敷・尾道一人旅(2)

■倉敷の朝■

昨夜は、一人で特にすることも無く22時半にはベッドに入った。目覚ましは7時にかけておいたが、その少し前に目が覚めた。携帯電話で見たYahoo!の倉敷局地予報では雨の予報だったが、今朝再度見ると雨マークは消えて曇りになっていた。予定では今日は尾道まで足を伸ばすことにしているので好都合だ。

■倉敷国際ホテル■

昨日のチェックインでの案内のとおり、ホテル日航倉敷の中では食事をとれないので、倉敷国際ホテルへの案内となった。エレベーターでロビーに降りると係員が名前を覚えていて、「ご朝食ですか?」と声をかけてくれる。案内のままホテル正面に待機している黒塗りのタクシーに乗って、倉敷国際ホテルへ。

ちなみに、ホテル日航倉敷と倉敷国際ホテルの間は交差点を経て徒歩でも2~3分程度、距離にして350mほどで歩いても全然問題ないのであるが、せっかくなのでタクシーの乗客になる。運転手の話によれば、倉敷で観光にくる人には倉敷に宿泊する人は多くないという。特にパックツアーだと昼間にダ~っとおしよせて夕方前にバスで他に行ってしまうそうで、それもなんだかなぁって感じ。いかにも日本人ツアーらしい慌しさ。

倉敷国際ホテルの正面玄関にタクシーが到着し、そこにはホテル日航倉敷の係員が待ち構えていて、朝食クーポンを渡すとそのまま倉敷国際ホテル内のレストラン「ウィステリア」へ案内してくれて、倉敷国際ホテルのレストラン係員に引き継いでくれる。そういう意味で、タクシーに乗せていただいたのは正解である。

バフェメニューは日本のホテルらしく和洋両方用意されている。周囲を見ると軽装で来ているのはここの宿泊客で、コートなどを着てきているのはおそらくホテル日航倉敷の客であろうか。全体的に年配の夫婦客が多いように思えた。

帰りもタクシーに乗っても良いが、朝のすがすがしい空気を味わいたいので歩いて戻る。冷たい空気が肌を刺すことで12月もすぐそこまで来ているのだと実感する。一旦部屋へ戻って出かける支度をしなくては。

■尾道へ■

支度を終えて、倉敷駅へ向かう。倉敷から尾道まではJRで1,110円(片道)である。改札は関東圏では見られなくなった有人改札である。改札係員の笑顔がとてもすがすがしくてとても心地よかった。大量の人間を間違いなくさばくにはやはり自動改札しかないとは思うのだが、こういう人同士の触れ合いというのを都会の人間はすでに忘れてしまっていて、機械との付き合い方だけがうまくなってしまったのではないかと思った瞬間だ。

9時10分発の寺崎行きに乗る。車内は東京的基準ではかなりすいている。反対側の岡山行きはそれなりに乗っているようだ。岡山までは17分ほど320円なので、通勤・通学はもとよりちょっとした買い物などは岡山市に出るのであろう。

車内から景色を楽しむこと一時間後の10時9分に電車は尾道駅に到着。

■尾道ロケ地巡り■

まずは、駅正面右手にある丸い建物「しまなみ交流館」へ行く。というのも一階が観光案内所だからだ。そこでパンフレットやマップを貰って、椅子に座ってしばしコースの検討。

その結果、訪れてみたかった大林宣彦の尾道青春映画のロケ場所と古寺めぐりのコースがかなり一致していることがわかったため、山陽本線を超えて山側の石畳と石段のところを歩くことにした。

映画「ふたり」で通学路になっていた電柱のある細い坂道をめざす。土堂小学校の左手のあたりのはずなのだが、いまいちよくわからない。こちらの記憶があいまいになっているというのもあるのだけれど…。ただ、猫の居る石段のごとく、猫はほんとうにあちこちの石段に居る。このあともあちらこちらの石段で猫を見かけることになるが、ほんとうに猫の居る石段は多い。また、この石畳と石段には猫が良く似合うといっても過言ではない。

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そこから小学校の裏を抜けて持光寺へ行く。そこからまた石畳を歩いて、今度は山陽本線をまたぐ陸橋である。ここは「転校生」や「ふたり」で出てくる印象的な陸橋で、また見落としようがない場所である。なるほど映画の通りだと思うが、この国道2号線側のスロープは結構急で自転車に乗ったまま登るにはかなりのパワーが必要だろう。

陸橋を確認したあと、また山側に戻って光明寺、宝土寺経由で千光寺新道を下って国道2号線に戻りしばらく国道沿いを歩いて、今度は「転校生」に出てきた踏切へと行く。ここいらの歩行者用踏み切りは国道側が石段になっていたりして、電車が通り過ぎるのを待つ場所には歩道に立って電車が通り過ぎるのを見上げる格好になりそうだ。

さらに国道2号線沿いを千光寺ロープウェイ入口のあるところまで行き、ロープウェイの乗り場のほうへ折れる。ここで民神社の境内へ。ここは「時をかける少女」と「ふたり」でロケに使われた。「時をかえる少女」のほうでは、タイムスリップ中の主人公が幼いころの自分を見た場所だ。

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それにしても尾道の山側(山陽本線より山側)は狭い道と石段と石畳が多いところで、宅配便ドライバーと郵便局配達員泣かせのところだと思う。実際問題、家具とか買ったらどうやっては運ぶのだろというところが非常に多いし、緊急自動車も入りようがないところばかりで困ることも多かろうとは思うが、一方でこのあたりを歩くと不思議と心が落ち着く。ただ、なれないので足が痛くなってくるのも事実だ。このあたりに住んでいる方はかなり足腰が丈夫になっているに違いないと思う。

ロケめぐりの最後は、「転校生」で一夫と一美が抱き合ってころがりおちお互いに入れ替わってしまうキーとなる御袖神社の石段である。ここは千光地ロープウェイから歩いて数分のところである。ここもまた途中に猫が居て、こちらのほうは人を見つけると擦り寄ってくる。

これらの場所を記憶とデジカメに焼き付けてロケ地巡りは一旦終了。

■千光寺■

さて、いよいよロープウェイ。千光寺公園山頂まで行くが千光寺はその途中にある。往復をロープウェイに乗っては千光寺へは行けないから、往路だけの片道280円の切符を買う。ロープウェイは満員御礼。

山頂展望台(無料)へ上がると尾道の様子が良くわかる。また「男たちの大和」の実物大ロケセットが作られたの日立造船向島西工場跡地らしきところも望むことができる。

時計を見ると12時15分で、山頂展望台近くの売店で瀬戸内みかんとバニラのミックスソフトクリームを250円で買い求める。オレンジと違って本当にみかんの風味がしてなかなか美味です。これはオレンジ単独のほうが良かったかもしれない。で、ここにも猫が居たりして、やはり尾道には猫が多い。

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休憩の後、ここから文学の小道とたどって国道のほうへ戻ってゆく。途中千光寺に立ち寄って見学。恐ろしく巨大な岩が山の中腹にどすんと腰をすえていて、その先端が千光寺の境内に飛び出ている。この境内もやはり石段やらでこぼこの細い道だらけである。

歩いて降りのも急な坂が多くてだんだん足がガクガクしてくる。いやはや足腰の鍛錬にはいいところかもしれない。

■おのみち映画資料館■

尾道の映画というと私の場合はどうも大林宣彦監督のイメージしかないのだが、最近は「男たちの大和」の実物大セットのほうで有名になってしまった。生憎セットはこの3月末で解体されたのだが、呉の大和ミュージアム内の1/10スケールの戦艦大和のモデルとのペアで観光客を引き寄せていた。

おのみち映画資料館の二階は「男たちの大和」関連の展示で、ミニシアターはその撮影風景を上映していた。期待していた大林宣彦監督作品関連の資料はあまりなくてかなり昔の作品関連が多かった。

■尾道ラーメン■

丁度歩き回るのを終えて、おのみち映画資料館とおのみち歴史博物館(こちらは実に小さくてたいしたことなかった)の見学を終えると雨がぱらついてきたので、尾道通りのアーケードに入って駅まで向かうことにした。途中よさそうなところがあれば食事をするつもりだったが、結局いいところはなくて駅まで来てしまった。

さすがに14時近くになると腹が減ってきたので、昼に尾道ラーメンを食べることにした。選らんだのは、「元祖尾道ラーメンたに」で駅を出てすぐ左手のショッピングビルの2Fにある店。頼んだはごくベーシックな「尾道ラーメン」(500円)。東京でいうと中華そば風の感じだがしっかりとコクがあって大変旨い。まずはこのストレートな尾道ラーメン、ファーストチョイスとして大正解であった。

■倉敷へ戻る■

お腹も一杯になったので、14時4分発の岡山行きに乗った。倉敷についたのは15時45分。まだ夕暮れにはちょっと時間がある。駅前から南に伸びる倉敷中央通りにある珈琲館で、チョコレートケーキとブレンドコーヒーのセット680円を注文し旅のメモをとりながらしばし休憩。大分休んで外を見ると日が落ちている。珈琲館を出て美観地区へ戻る。

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昨日は夕暮れの美観地区だったが、今日は既に日がどっぷりと暮れている。昼の美観地区、夕暮れの美観地区もいいが、夜の暗闇の中にわずかな照明で浮かび上がっているなまこ壁の連なる倉敷川沿いは独特の風情をかもしだしている。

昼の倉敷美観地区を見たなら是非夜の美観地区を見ることをオススメしたい。同じ場所なのに雰囲気ががらりと変わる。ときに時代劇のセットに迷い込んだのかと錯覚すらする風景であるが、非常に味わいのあるところだ。ほとんど車も通らないから安心して歩けるのも良い。

■夕食はお好み焼き■

お昼には倉敷ラーメンを食べたから夜は広島お好み焼きと思っていた。ガイドブックにはのっていないが、偶然見つけたのが倉敷川美観地区の南側にあるTAKUというお店。後から知ったのだが、ここのマスターは版画家でもあるそうだ。

オススメという「TAKUスペシャル(イカ、ホタテ、豚肉、海老入り)980円」を頂く。ボリュームたっぷりで普通の男性でも十分お腹が膨れるだけのものがある。そばとうどんがえらべるが、もちろんそばのほうで注文。いや、広島お好み焼き大好きなのである。

お腹も膨れて、また美観地区を倉敷川沿いにホテル日航倉敷のほうへ戻る。途中でデザートのヨーグルトと野菜生活100を買って部屋へ。またしても係員が名前を覚えていて、キーをとってきてくれる。いや、上出来のホテルだ。

石畳と石段を歩きつかれたので大きなバスでゆっくり温まって22時にはベッドに入った。

(続く)

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